D-3-FRの心地よさ

先日、久しぶりに東武区準に乗った。遠目に8000系と判ったので、D-3-FRを当て込んでクハ8600に乗った。
乗車したのは旧顔のクハ8616、確かこの車D-3-FR積んでたはずだ。
暫くして心地よい響きと振動が襲ってきた。
ズコココココココズコズコズコズコ…
大人しめのDH-25や言わずと知れた重厚な響きの国鉄型AK-3、機械的なカチカチ音のD-2-Nを差し置いて、D-3-FRは旧型レシプロコンプレッサではダントツの響きではなかろうか。
毎駅ごとに稼働するD-3-FRの響きは、遠い昔の郷愁を呼び起こすのだ。
時おり聞こえてくるHS-20C、HB-2000CA、C-2000Nの稼働音が容赦なくこの空間を引き裂く。
そういや、西武のAK-3は健在なのだろうか。一度録音しに行ってみようか…。
気がつけば、電車は隅田川橋梁を越え、急カーブに車輪を軋ませながら浅草駅に吸い込まれようとしていた。