雇用での差別や平等

政府が差別をなくし平等にするとかで、求人や不採用通知に年齢性別を記載できなくなっているが、果たして機能しているのか。


前の会社でも、募集時にもちろん年齢性別が書けないから、若い女性の経理事務募集に男性がみえたり、自分の代わりの求人に女性が見えたりした。では実際どうだったかというと当然不採用、しかも年齢性別の理由で不採用にできないから適当な理由が記載される。
つまり、求人条件や不採用理由に書けないはずの年齢性別が採用基準として堂々と存在しているのだ。
もし平等であるのなら、応募者も年齢性別を記載しないで応募でき、採用後に年齢を公表しても良いではないか。
逆に採用基準があるのならば、堂々と雇用側の意志として表示するのが親切だと思う。


政府の言っている「平等」は真の平等ではなく「みせかけの平等」、そもそも雇用を平等にしない限り真の平等ではない。
見た目平等に見えて、机上でよかったよかったと言っているに過ぎない。
しかし現実には、みせかけの平等でたくさんの人が無駄足を運んでおり、この平等の恩恵を受けている人は殆どいないのである。


アメリカでは「年齢差別禁止法」という法律があって、年齢を理由に雇用を断ることができない。能力があれば仕事を得るチャンスがあらゆる年齢の人に平等に与えられるという訳だ。
アメリカの法律が真の平等だとは言い切れないが、少なくとも無駄足を運ぶような今のシステムだけは改めて欲しいと願う。