舎人ライナーの旅

久しぶりの日暮里。駅前には新しく背の高いビルが立ち並び、ロータリーの直上に舎人ライナーのターミナルが構えている。
薄汚れた駅前、駄菓子問屋、ミニカーショップ、そして今は無きロ○モデル…駅を降りて急な階段を下り、ロ○モデルの精巧とは言い難いHOペーパーモデル群を見に行ったり、駄菓子問屋街で50個入りだったと思う餅太郎を買って帰ったりといった往年の雰囲気は駅前には見あたらない。
舎人ライナーの3階ホームへ階段を上る。都営地下鉄をはじめ公営交通はなにか地味な印象があるが、ここも車両・駅舎・改札周りと地味。見物客のためか、6分間隔の臨時ダイヤで運行されている。
ホームはテント張りで明るく、既に次の列車、その次の列車の先頭でかぶりつこうとする親子連れが乗車位置に陣取っており、最後尾に乗ることにした。

平坦な土地を走る割には結構なアップダウンがあって、荒川では、首都高の上を跨ぐためかなりの高さである。


乗り心地はゆりかもめと同じだが、なぜだろう、ゆりかもめみたいな高所恐怖はさほど感じない。
遠く山手台地と新宿高層ビル群背後にしながら、ひたすら平坦な足立区に入り、あっという間に終点の見沼代親水公園に到着した。


高架はこの先でぷつっと切れて止まっている。目と鼻の先はもう埼玉県、安行の台地が見える。この先延伸するのだろうか。
見るところも無くコンビニでドリンクを買い日暮里へ戻る。途中、舎人公園で親子連れやおばさん連中とかなりの乗車があった。舎人公園に行った帰りなのだろう、車内は一気に騒々しくなる。
あっという間に終点日暮里。この夕刻でも、かぶりつこうとする親子連れが並んでいて、下車客を待ちきれない様子だ。
JRコンコースでは、日暮里名物の「テープ文字」が健在だ。