miniDV→DVD-Video化-1〜ピクセルアスペクト比の存在

暇をみてminiDVをDVD-Video形式でDVDを作成することにした。
PCに取り込む為にIEEE1394カードを組み込み動画キャプチャする。


miniDVの画面規格は720x480ピクセルだが、画面アスペクト比4:3の従来TVで歪み無く正常に映すことができる。
ところが、動画キャプチャしたものは、若干縦方向に間延びしているのだ。
画面アスペクト比4:3ということは、画面サイズは640x480か720x540のはずだがいったい何なのだろう…


調べると、ピクセルアスペクト比というものが存在し、DVのピクセルアスペクト比は10:11ということが判った。
DVは720x480ピクセルピクセルアスペクト比10:11、つまりピクセルは正方形ではなく長方形というわけである。
それ故に720x480(ピクセル比3:2)であっても4:3TV画面で歪み無く映すことができる訳だ。
それでは、キャプチャしたものは何故縦長になるのだろう…
これには映像信号の仕組みが深く関わっていたのだ。


TV映像信号は525本の走査線(有効480本)ということであり、DVの映像は1回の走査(走査線1本)で720個の映像を作って、電子銃はこれを525(480)回繰り返して1フレームの映像を映し出している。つまりTVではピクセルという概念が無い。


ここで3:2→4:3から考えると、DVのピクセルアスペクト比は10:11ではなく、8:9になるはずであるが、実際には左右少しだけは有効画素の外側まで電子銃は走査し、結果、映像がトリミングされて映し出されているのだ。


結局、DV映像をTVで見ると、720x480ではなくトリミングされた704x480の部分を見ているということなのだ。
つまり、本来704x480→640x480で歪みの無い正常な映像、となるべきところが、
720x480→640x480となって、縦長に歪んだ映像になっていたわけである。
かなりややこしい話である。