OASYS書体

OASYS-WINがWin3.1時代にWIFEフォントとして提供していたOASYS明朝体とゴシック体、WIFEフォントシステムの終焉とともに利用できなくなったのだが、元はOASYS専用機の頃よりモトヤのライセンスを受けて富士通が制作していた物。
ライセンスの関係からか、新たに制作されたTrueTypeのFM明朝体・ゴシック体は富士通独自のグリフを持ち、明朝こそモトヤのグリフに似ているものの、ゴシックは全くの別物である。
モトヤはワープロ専用機向けに48ドットフォント〜アウトラインフォントを提供していたようで、その頃のワープロ印刷物はモトヤ書体があふれていた。
この書体のセンスの良さは抜群だ。
モトヤからMac用ATMフォントやWin用TrueTypeフォントが発売されているが、どうも雰囲気が違う。それらは明朝のハネ処理やゴシックの端のラッパ処理がなされ仮名も小ぶりに作られている。ハネやラッパ処理されているのが本来のグリフなのだろう。


先日、ネットを漁っていたら、OASYS互換フォントという記事を見つけた。
OASYSプログラムCDにインストールプログラムが同梱されていて利用できるらしい。ただし、ライセンスの関係からか富士通製パソコンのみ利用できるらしい。
要は、OASYS専用機より移行してきたユーザーが専用機と同一グリフの明朝体・ゴシック体を使えるようにした、いわば隠しコマンドのような機能。


早速中古CDを探すが、どこにも無いしオークションでも高値が付いている。
最近のアプリが認証方式に代わったことで中古では売れないのだ。
これが入手出来て、富士通製パソコンがあれば、OASYS書体=ワープロ専用機の書体が利用できるのだが…